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日本食育学会主催のシンポジウムのパネラーとして出席のため上京。
朝8時半に家を出る。8時50分白石蔵王駅発の新幹線で東京へ。
10時40分には東京駅に着く。
新幹線は、いつのまにか また早くなった。 東京は本当に近くなったものだ。
会場は 中央官庁街にある イイノホール。
 農水省や厚労省などがすぐそばにある。
新しく建て替えたばかりという あたらし建物。 会場に圧倒されそう。
そこは、持ち前の図々しさ。心が決まれば、どんなところでも動じない。

今回の テーマは 日本の食のありかた。
今回のシンポジウムのテーマ。日本の食のあり方。考えれば考えるほど、日本の食の中心といえば「ご飯」。パスタで、日本は語れません。お米を炊いてご飯になります。そのお米を作っている立場で 生産現場の現状を報告する事に。国内農産物の自給率の低下や、農業の担い手不足や高齢化問題は、殆どの人は言葉として聞いているものの意外と現状は知られていないのではないか。
実態を自分の言葉で伝えることが自分の役目。正直それしか話しできないからです。まともに米づくりに取り組める環境があってこそ、まともなコメができる。まともなコメを食べることによって まともな日本の食が育まれる。 コメ生産現場の話しをはじめると、この40年間のコメ農政のデタラメさと、農林予算という税金の無駄づかいに対する怒りが込み上げてきます。食育学会という場で、農政批判をしても場違いと思いながらも、この40年来、これまでの農政を総括することなく多額の税金を投入しながら、ますます農業の担い手が育たないどころか減っていく。こんな馬鹿げた農政をこれ以上続けられたらたまったものではない。食の問題は、農水省や農業関係団体に任せるのではなく、一般消費者の皆さん、食に関係するすべての人の問題として、捉えないかぎりまともな農政がそだたない。そんな思いで、身近な話から報告させてもらいました。

最近の田んぼ事情を 理解してもらうには 最新の田んぼ売買価格と 米価の状況を話するのが一番、と思い具体的な数字をあげ話を進める。
あまりにも現実的現場のはなしをしたので、 立派な食育学会の品格にそぐわなかったかもしれないと思ったが 度胸をきめて話をする。
 日本の食の基本は、誰が考えたって、 米。  
その生産現場が  激動期の真っただ中、田んぼが厄介者扱いになった現実。 農林予算の使い方を 一般消費者の皆さんももっと関心を持っていただきたい。 過去の 米輸入自由化の際の代償として5年間にわたり6兆100億円、関連予算を含めると7兆円に及ぶ国家予算をつぎ込みながら
その使い道と言えば、温泉や集会場などのハコ物に多くの予算を使っていしまった。現実。
生産に直接携わっている 担い手生産者には ほとんど使われなかった。
その総括なしに、 いまさら 米作りの担い手がいないとは 何たることか。
農水省にだけ任せていたのでは、まともな 日本の食が育たない。

 
そんな思いを胸に シンポジウムに参加しました。
すこし生意気なことも言わせてもらう。
それにしても つかれた。

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2014年11月09日 22:11に投稿されたエントリーのページです。

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