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コメ作りをはじめて52年が過ぎました。14日は、どんと祭。小正月を迎え一年で最も寒い時期を迎えました。地球温暖化が叫ばれてから久しくなります。年々暖かな正月を過ごしてきましたが、こんなに暖かな正月は経験ありません
どんなに暖かな正月でも北向きの日陰にある水道は、凍るため使えませんでした。小正月を迎えた今朝、水道の蛇口あけると水が出ます。 これには驚きです。
さて農業経営は、全て息子達に任せましたが永年続けてきた神事は私の仕事。 もともと正月準備は、6年前に亡くなった親父さんの役目でした。親父さんが元気なころは12月中旬になると準備をはじめていました。手まめで器用な親父さんは、手間のかかる玄関飾りなども親戚の分まで作っていたものです。
現在は、私と妻が正月飾りを準備していますが、しめ縄の基本である稲わらで、縄を綯う(なわをナウと読みます。何本かのワラにヨリをかけて一本のヒモにすること)この縄を綯うことができなければ正月準備はできません。
縄は、50年まえまで農作業をするうえで最も大切な道具のひとつでした。縄を綯う材料となる稲ワラは、最も身近にあるものです。 当たり前にある稲わらですが、縄を綯うにために適した稲があります。稲の茎が長く、わら細工に適した柔らかな稲が必要です。
現在は、しめ縄を作るためのワラを求めるのが極めて困難な時代になりました。ひと昔前、稲刈り作業は多くの手間と労力がかかりました。現在は、大型コンバインなどで短時間に終わる時代です。
収穫作業と同時に稲わらを細かく裁断するためワラ細工に適した稲わらは、正月を見据えてひと手間を加えて準備しなければ手に入らない時代です。我が家で正月飾りに必要な稲わらは、両手で抱える位の少しの量ですみますが、正月のしめ縄づくりを意識していないと忘れてしまいます。
これまで、身近にあって当たり前であったことが、当たり前ではなくなりました。 ところで一本の縄さえも綯うことができない人が殆どの時代になりました。しかも、縄の綯い方を教えてくれる先輩方も極端にいなくなりました。
正直、私自身も親父さんが亡くなってから本格的に始めましたが未だに一本の縄さえ満足になえません。正直なところ妻の方が上手です。仕事がきれいで器用な妻は、親父さんの元気なころから正月飾りの手ほどきを受けていました。
今年も、玄関飾りは、生け花の心得のある妻おかげで現代風の立派な正月飾りをかざることができました。神棚などのしめ飾りは私が準備します。従来よりも簡略になりましたが、無事に正月を迎えることができました。
ところで、一昨年からコメの高騰が続いています。この先、一時的に米の価格は下がると思いますがその落としどころは、農林大臣が言う通り需要と供給に応じたところで決まります。
これまでのコメ農政で、中途半端な人為的な操作(無責任な政治の介入)が生産現場を混乱させてきた現実。基本的には、経済行為の中でコメの値段がきまることであり、最終的には消費者がおなかの問題として考えるべきことです。
コメ政策をすすめるうえで、産業としてのコメ作りを農政の柱に据え、誇りを持った経営者を育て、その経営理念として地域社会福祉貢献を取り入れた経営の実践を求める。その様な農政を夢見ている。
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