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アンちゃん課長

午後から宮城県古川農業試験場で大豆栽培講習会があり参加する。
その中で、東北農政局から今年度から始まる戸別所得補償等の新しい農政について
担当課長から話がある。 
キャリア組であろうか、まだ若いアンちゃん課長だ。
新政策について、農水省の責任ある担当者から話を聞くのは、考えてみると初めてだ。
 話は、実に分かりやすかった。 今回の政策は、一口にいって今までのことは、チャラ。 次に 分かりやすく単純明快に・・・・・・・・・等。
説明の後 質問の時間があり数人から質問ある。
 その中で、県北の農家から こんな質問があった。
「説明の中で、売り先さえ確保できれば生産調整をしないで100%稲を作付する。という選択も出来る。 という説明があったが 自分はこれまで農協を信じて農協に全て
出荷していた者だ。 仮に 100%稲を作付して農協に出荷した場合、値段が大幅に安く買いたたかれたら困る。せめて今年の概算金と同じ価格で買って貰えるように 指導してもらえないか・・・」という趣旨の質問があった。
これに対して、アンちゃん課長の答弁。 実に明快であった。 一言。
「それは、みんみん(民民)の問題。民民の問題に、国は口を出す気はございません」 ときた。
農水省の中では、明らかにJAは、単なる一民間企業でしかないのだ。
 宮城県の百姓は、まだ農協が農政の中心に存在していると思っている人がまだまだ
多い。 特に 未だに食管制度農政の幻想から抜け出せないでいる、多くの宮城の稲作農民。それに安住する 多くの宮城の農業関係者。
先日 ある中央の農政研究者が心配していた。
宮城県は、本当に大丈夫なの?・・・・と
 宮城県の農業関係者は、時代を見ようとしないで未だに組織中心・自己保身だけに走っている そんな大罪を集団で犯しているのでは? そんなことを実感させられた一日であった。

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2010年03月16日 22:01に投稿されたエントリーのページです。

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