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震災みまい

東京と静岡から 百姓の友人が 震災見舞いに来てくれた。
折角の 来たので 大津波の被災現場を案内する。
相馬市から 仙台市までの沿岸部を案内した。
いつものことだが、関東でテレビで見ている映像とは 全く違うという。
 一人の友人は、この前に岩手県三陸沿岸部の津波被害地を見てきたという。
しかし、福島県から宮城県にかけての 仙台平野を含む広い平地の津波被害は、
そのスケールの大きさに圧倒され その凄まじさに 言葉もないという。
 2か月たつというのに、被災地は少しは瓦礫の撤去作業は進んでいるものの、
津波が襲来した時のまま というところが 多くある。
ただ違うのは、人の気配が殆どなく、遠くの山々が 新緑に包まれているのに
津波が襲ったところは、一線を引いたかのように 赤茶けた荒涼とした景色が広がっている。

 毎日 福島原発事故の報道がなされている。その被害の深刻さは 政府や関係者が
事実関係を正直に発表できない程 深刻さを増しているのは分かる。 しかし、大津波被害で 今の現実を生きるのに精一杯の多くの被災者がいるということが なおざりにされているように思えてならない。
一刻も早く、明日にむかって生きる希望を 示して欲しいと強く感じる。
それが、政治の役目だろう。

3月11日の震災以来 原発事故優先 何十万人という東北各地の震災被害者は、後回し。
という、思いがしてならない。
大災害の時の、人命救助の大鉄則 72時間内の救出作業。
今回は、その鉄則すら 守るどころか 原発事故だけで政府は動きなかった。
なぜ 直ぐに自衛隊の出動要請をしなかったのか。 自衛隊が来たのは、72時間過ぎ。
助かった命は、数多くあったはずだ。
少なくとも、宮城の被災地にいた一人としてそう感じた。
 
自衛隊が好きの嫌いの問題ではない。
 その動きが出来なかったのか、今の政府は。
その思いは、被災現場にたつと いつも悔しくてならない。

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2011年05月26日 10:22に投稿されたエントリーのページです。

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