にしおさか君 おばんです。
毎回 ありがとう。
降りましたね。
待望の雨が。
昨夜から 降り続いた雨が日中降り続きました。
ホントに久しぶりの 雨です。
麦も野菜も田んぼも 人間も 全ての生き物にとって恵みの
雨 となりました。
心配していた田んぼの 用水も大分 緩和されそうです。
一気に揚水ポンプを、試運転してもらうと この雨を有効利用できるのですが。
今日は、JA本店で「JAみやぎ仙南農業所得申告会」の設立総会がありました。
私にとっては、待望の組織の誕生です。
役員選任で代表世話役を やる事になりました。
田植えを目前に控えた 忙しい時期にもかかわらず、夫婦で参加してくれた会員もいました。
会員の期待をひしひしと感じた ひと時でした。
この新しい組織は、これからの農業経営を進める上で 益々
大切な組織になると考えています。
これまで、農業関係機関 特に指導機関なるところで、専門職を配して農業簿記の重要性を唱えてきました。
しかし、この数十年それが どのくらい浸透したかといえば現実問題 はなはだ疑問を感じていました。
行政の農業指導機関がいくら 叫んでも農家は 経営感覚を身につけようとしません。 JAが本気で この問題に取り組まないと農家の意識改革は進まないと感じていました。
行政による経営指導の限界を 強く感じていたところです。
そのJAが 遅ればせながら 発起人代表としてJA組合長が先頭に立ち 会の設立に動いた事は大変 意義深いものがあると思います。
特に、稲作中心の東北地方の農村にあっては JAの存在は
まだまだ無視できません。
ここ数年 農業を取り巻く情勢は大きく変わりました。 農業といえども「経営」を求められる時代になりました。 農業所得申告も標準課税方式から収支による申告に大きく変わってきました。
「経営」指導の基礎は、如何に正確な簿記記帳による客観的データがあるかです。この蓄積なくして経営指導はできないはずです。
今回、JAを中心に申告会が出来た事は、単なる税の正確な申告のためではなく、経営指導の基本である 基礎データの整理 蓄積のために 大いに貢献するはずです。
役員の就任の挨拶でも、申しあげましたことはただ ひとつ。
税務署の所長さんと仲良くなるために 申告会の世話役を引き受けたのではない。
今 激動の時代 だからこそ 農家の経営感覚が特に求められている。
役所仕事の都合・縄張りで農家経営指導するのではなく、各市町村の経営支援センター、県の普及センターの経営指導担当職員、そしてJA農業申告会が一体となったご支援を 特にお願いしました。
総会後に聞いた事ですが、総会の来賓として宮城県大河原普及センター所長に ご案内したところ 断られたとの事。
これを聞いて これまたビックリ。
今年度から普及センターの経営指導担当職員を廃止したのでしょうか。 経営生活班がなくなったことは 聞いていました 経営指導職員までなくなったとは 聞いていませんでしたが・・・・。
もし、従来どおり 経営指導担当職員がまだ、いるとすれば
どのような経営指導をするつもりなのでしょうか。
生産現場の農家の雰囲気を肌で感じないで担当職員は どんな経営指導をするつもりなのでしょうか。
農業情勢が大きく 変わろうとしている今、必要な事は従来の役所間の縄張りで 農家を振り回す事ではなく従来の 役所間の垣根を越えた 効率的な農政推進システムを構築することが求められていると思うのですが・・・。
今日 出席した県大河原農業振興部長 ダイリさま にも挨拶の中でもうしあげましたことですが・・・。
農業者の意識改革を 指導機関が言う前に 自らの意識改革を本気で やるべきでしょう。
それが、農政改革の第一歩です。