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食の問題

「日本の、これから」第16回 どうする?私たちの主食   ご出演の皆様 という
案内メールを あらためて見る。

その中に、 
今回の番組「日本のこれから」は、食糧自給率が40%を切る中、米を含めた農産物の
輸入自由化をさらに 進めていくべきなのか。 それとも国内農業を保護するための自由化に
歯止めをかけるべきなのか。 生放送で議論していく番組です。

という 一文がそえられている。

これを見て 頭にカチンときている。
俺が わざわざ東京のNHKのスタジオに行くのは 「国内農業を保護してくれ」 なんてちゃちな事を
いう為に引き受けたのではない。

 そもそも農産物の自由化の問題は、 今回番組を企画したNHK職員も含めた 全ての国民が 自らの胃袋を 海外に委ねるのか、それとも 国産で満たすのかという 問題だ。
単なる一産業としての 農業を保護するという次元の問題ではない。
 
国民の合意として 海外に委ねる という結論であれば 日本国内に、農業という産業は必要のであって、私達 農業者の存在意義もない。 私が 番組に出る必要がない。 何を言っても ショウガナイということだ。  だだ国民の一人として 将来にわたり安定的に海外からの食料輸入を可能とする確約を
国民に対し表明することだけは 国に求めたい。  一人の国民として・・・。
 万が一 そういう結論がが出たとして 唯一 俺が米づくりを続ける百姓としての責任は 俺の作った
おコメを 毎日 楽しみに食し待っているお客様がいる。その人たちの為に 作り続けるということだ。

反対に国産農産物に 胃袋を委ねるというのであれば どのようなシステムでそれを 可能にするのかを国民全体で真剣に考えるべきだ。 農業と他産業、農村と都市という社会的格差問題を前提とした
社会政策から食料問題を議論するべきではない。

 単なる農業という一つの産業の保護 という視点で考えるから 肝心の国民食料の継続的安定供給という 最も基本的な重要な課題に対し 誰も責任を持たないという 異常な状態になっている。それが今の 日本の状況だ。

 基本的な そこの問題を整理しないで 「食 」の問題を議論しても始まらない。


 自給率40%という 数字遊びをしているだけでは 何の問題解決にならない。
 出来るだけ国産農産物に 胃袋を委ねたいというのであれば、先ずは、日本の食糧生産現場に関心を持っていただきた。

そんな ことだけは、 可能であれば発言するつもりだ。

 今夜は ここまで・・。


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