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給料泥棒

午後から仙台で「担い手経営革新促進事業」なる国の新しい事業の説明会に参加する。
いかめしいタイトルの事業だが、要するに稲作及び大麦・大豆栽培の 革新技術経営モデル農家を
選定し 県内の農業経営をより向上させるというものだ。

今回 県内の農業法人及び個別経営体 28経営体が選ばれ 我が家もその一つとして選ばれた。
 今後の事業推進の具体的行動指針などの説明があった。
そこまでは よかったが、その後の質問の時間で唖然とする質問が出た。
「農家は、書類書きが出来ない。たくさんの書類の提出があるが、もっと簡単にして欲しい」というもの。
これまでの みやぎ県内の農家 意識を代弁するかのような意見だが とんでもないと思った。
 質問内容もさることながら、質問者の態度も悪い。 報告書等の書類が書けないのは農家として当然
の権利といわんばかりの言い回しだ。  長々としたし馬鹿馬鹿しい 質問を聞いているうち こんな経営体を何故 みやぎ県のモデル経営体として選んだのだ。 という怒りが こみ上げてきた。
 旧態以前の被害者意識の塊のような農家も農家だが その質問に答弁した 宮城県農政部 担当職員の答弁内容が その農家より程度が低かった。

 答弁に際し 「今日集まったのは、 数多くの県内農家から選ばれた農家の皆さんだ。 しかも、
事業費として 多額の税金が補助金として交付される。 モデル農家としての意識をしっかり持ていただきたい。今回の提出書類は、最低限の書類だ。 出来なければ、モデル経営体から外れてもらう」
くらいの 気の利いた答弁があるだろうと思ったが、 わけの分からない答弁で終わった。
 その職員に 「その答弁は、何なんだ!」と 言いたかったが(休憩時に 責任者とその職員に直接
文句は言ったが) 一瞬思いとどまる。

 そんな質問を得意げにいう経営者を 県のモデル経営体と選定した 宮城県農政部の 仕事ぶりに
疑問を感じた。
 これでは、みやぎの農業は 良くなるはずがない。 高い給料をもらいながら 指導機関として働いている意識が全くない。 他人事なのだと思った。 これは 正しく給料泥棒だ。

 暫らく振りで 県庁に行ったが 活気が感じられない。  11階までは行く気にはならなかったが
腐ってきているのだろうか、心配だ。

 今 コメをめぐる 農政が混乱している。 政府は 選挙めあてに 税金のバラマキを検討し始めた。
とんでもないことだ。 責任ある食料政策は ますます衰退。 選挙目当ての 税金のバラマキが始まる。 残るのは、食料生産産業をささえる 担い手が益々 いなくなるという現実。
またまた 多額の税金を投入しながら 担い手はいなくなるという 愚策がつづく。
国民は、農政に対する税金の使い道に もっと関心を持つべきだろう。

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