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契約会総会

今日は、契約会の総会がある。集落契約会は、不幸や災害が発生した時の互助組織として昔から伝統的に機能している組織だ。 一昔前までは、厳然たる規約の下に運営されてきた。 総会には、正装で参加し時間厳守など、礼儀作法や集落内の秩序を維持するため厳しい運営をしてきたと聞いている。最近では、時代の流れと共に契約会の運営も様変わりしている。
契約会の主な仕事は、葬儀の一切を取り仕切り埋葬する事だ。 つい最近までは、自宅で葬儀をしていたが、昨年ごろから葬祭会館で行うことが当たり前になりつつある。 おのずと契約会の役割も変化している。 契約会主導の葬儀から会館主導の葬儀へと変わってきた。今日の総会にも、従来からの運営について見直す事が話題になる。
当集落は、全員が仏教徒である。 葬儀のやり方も、ひとつひとつ昔から伝えられてきた。 現代社会の合理的な思考では、理解しがたい習わしがまだまだ残っている。今日の集まりでも、ある事柄を見直そうという話が出た。しかし、不合理に見えても、儀式としてそれなりの理屈があって伝えられてきたものもあるはず。集落内で生きていくうえで、全てが合理的な考え方で良いという事でないはずだ。 少しは、現代社会において不合理と思われることでも、後世に伝える事も必要だ。という結論になる。
欧米の合理的な考え方だけが、生きていくための知恵ではない。 昔から伝わる、習わしには、それなりの先人達の知恵が凝縮されているのではないか。そんな事を、思い返す今年の契約会総会だった。
我が集落は、まだまだ健全だと思うひと時だった。


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