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農協の大罪 という最新刊

今朝のNHKラジオ 6時40分頃からのビジネス展望に元農水高級官僚の山下一仁さんが出演していた。
山下さんには、数年前角田市農業者会議のセミナーに講師に来ていただいたことがある。
 相変わらず共感が持てる論調の話をしていた。
山下さんといえば、新年早々 宝島社新書から発刊された「農協の大罪・ 農政トライアングルが招く
日本の食糧不安」という最新刊がある。

 本の帯びに    「誰にも書けなかった聖域のカラクリ。  JA農協、農林族、農林官僚・・・・・
「護送船団」の延命と引き換えに、危機にに瀕する日本の食糧安全保障!」
農協は農地改革で保守化した農家・農村を組織化し、自民党を支える戦後最大の政治団体となった。
さらに、組合員のなかで圧倒的多数の兼業農家に軸足を置くことによって、農業から抜け出そうとしている兼業農家の農外所得や、莫大な農地転用利益として吸い上げ、これを運用して経済的にも目覚しい発展を遂げた。農協は金融でも保険でも、わが国トップレベルの企業体である。こうして、農業団体であるはずの農協が、農業を衰退させ、農業を犠牲にすることによって発展するという奇妙な事態が生じているのだ。
とある。

今朝の、NHKの放送でも 内容的には同じ趣旨の話をしていた。
 なるほど、もっともだと思いながらラジオを聴く。

 新書の内容は以下の通り
第1章 「汚染米横流し事件」の背景
第2章 保護なしでは「GDPゼロ」の日本農業
第3章 誰が日本農業を衰退させたのか
第4章 農協の台頭と大罪
第5章 農政トライアングルとは
第6章 農協、農林族議員、農水省の壁
第7章 揺らぐ農協
第8章 農政を脅かす食料安全保障
第9章 強い農業を築くためにするべきこと

 機会があれば是非一読を。  

午後から 仙台からお客様が来る。
来年度(21年度)の補正予算を組む頃には、 日本の農政にとって 大転換の方向性を示すシグナルが出るだろう、という話をしていく。
世の中 大きく動き出す。 そんな予感を感じながら雑談をする。


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