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新たな飛躍のひと時

午前中 県農業会議の経営相談、中小企業診断士村上先生のご指導をいただく。
11時まで終了していただき、直ぐに東京へ。
11時58分の東京行き新幹線に飛び乗り、東京へ。
東京農大へ出向き、門間先生の研究室へ。
今年度から 新に博士課程の院生を角田に来てもらい、調査研究の実地研修をする計画を話し合う。

その後 夕方6時から アサヒビール本社にて 相談役の瀬戸さんと懇談。
瀬戸さんは、79歳になるという。
今も現役で 本社役員室に部屋を設け 新たな事業展開、農業分野への進出へ情熱をもって取り組んでいる。
数年前に 縁があって知り合う事が出来、それ以来 何故か懇意にしていただく。
 会長退任後は 日本経財界を代表し 特に韓国・中国の経済交流の第一線として活躍している。
 東京に出てきたときは、たまには 顔を出すようにと声をかけていただいていたが、余りに忙しいようなので、遠慮していた。 それでも、昨年末に遠慮しないで 寄るようにとお誘いいただいたので、図々しくも今回 本社に訪ねる事した。 公社職員も同席しても構わないといわれ、3人で訪問する。
  本社最上階のレストランで食事を共にし、9時までの3時間余り 懇談することが出来た。
瀬戸さんには、私のような 田舎百姓に対し 真摯に対応していただき、「昨今の経済界のトップの、発言はおかしい。何のためにお金を儲けているのか。人の命に直結する産業、それが農業。
こんな事では、いつまで経っても、農業という産業を企業に任せられないのでは・・。」という百姓の率直な話に対しても 真剣に耳を傾けていただく。 感激すると共に 人としてのあり方を学ぶ思いだった。

今 アサヒビールは 中国での農業事業を展開している。それを、足がかりに生命産業としての農業の
一大革命を行い 新たな事業展開の可能性を 農業に見出そうとしているしているのだと感じた。
すでに、農学分野のみでなく 生命科学工学等の専門研究者が職員として働いている。
新分野の可能性を模索を始めている。
 その事業展開手法は、 あくまでも現場主義。 農業のことは、農業で実際に 働いている人が先生だという。

 話のなかで、現在アサヒビールは関連事業を含めると 1万3千人の人が働いているという。
しかし、本社で働いている人は300人だけという。
瀬戸さん曰く、本社に人がいてもショウガナイ。 必要最低限の人でいいのだという。
それに比べ、次代農業を担おうとしている 農業専業担い手が40万経営体の 育成もままならず、その育成にかかわる JAはじめ 農業関係団体職員、農水省はじめ関係指導機関に働く職員の数は、
育成すべき 農業担い手よりも 遥かに多い職員が 農業という職業に 群がっている現実。
これでは、 良くなるはずがない。 おかしな現実が まだまだまかり通っている 日本農業。
本気で改革を望みたい。
 日本農業を 真の生命産業として 大きく発展するには 真面目な一流企業の知恵と合理的手法が
是非 必要だとの思いを強くした ひと時だった。
日本農業に足りないのは、 企業活動の活力だ。 
真面目な 真に一流企業といわれる企業の参加を待望する。

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