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あ!!田んぼに稲がない!!!

今日は、たいへんな一日であった。

稲刈をしようと思って 田んぼに行ったら 
ア!! 田んぼに稲がない!!
 実際にそんな経験をしたら どうおもいますか。

 昨夜の霧雨は、さほどの雨にはならず。しかし、予報では 午後にかけて本降りになるかも。 収穫作業も、もち米を残すだけで 久しぶりに雨が降って丁度 一休みできる。 そんな想いで 朝 田んぼの様子を確認に田んぼに行く。 
もち米の作付は、約1.5ヘクタール。  4か所の田んぼ。
我が家から1.5キロ程離れた 一番遠くの田んぼに行く。 あれ!! 確かにオライの田んぼ。 きれいに刈り取られている。 一瞬 俺 いつ刈ったけ?? 
そんなバカな!! 何回か 田んぼに戻り確認する。 しかし、稲はない。

辺りは、ほとんど稲刈りが終わっている。我が家の田んぼ の近くに 数か所だけ残っているだけ。
 誰か 間違って刈っていったのだろうか?? それとも・・・????
一瞬いろんな想いが交錯する。
早速 家に帰り家族に報告。 コンバインの刈り後の様子を見れば、あわてて刈った様子はない。 丁寧な刈り取り作業の様子が思い浮かぶような刈り取りあとだ。
たぶん 田んぼを間違えて刈っていったのだろう?? それにしても、もち米の田んぼ。 稲の様子を見れば 百姓なら一目了然なはず・・・・。 
 田んぼに 稲がないことだけは事実。 先ずは、村の駐在所さんに相談したらということになる。 その前に、もう一度 田んぼを確認してからということになる。
どう見ても 稲がない。
 駐在所さんに 相談へ。
パトカーでお巡りさんと 二人で三度 たんぼに。
あらためて、刈り取った様子をみると、どう見ても あわてて刈り取った様子はない。
刈り取った藁の感じからすると、一昨日ごろに刈ったようだ。
たぶん 田んぼを間違えたのだろう。
それにしても、だれが?? 隣村の田んぼだが、友人もいるので 聞き当ってみよう
ということで お巡りさんと二人で知人宅を訪問。
 話の過程で だいたいのメボシがつく。
田んぼから4キロ程離れた ところの家へ。

 先ずは、その人に 話を聞くのが早いということで お巡りさんと二人で訪問。
80歳をこえた 老夫婦の家庭。 80を過ぎても なお現役で米作りをしている。
耕運機にモミコンテナをつけて 2条刈りコンバインで稲刈りをしているという。
昨今、自動車でモミを運ぶのが当たり前。 それなのに、耕運機で4キロも離れた田んぼから モミを運んでいる。 それも83歳の御爺さんだ。
 おばあさんと 二人で 一昨日に その田んぼを刈ってきたという。
乾燥機にかけて モミ摺りしたら もち米が出てきたので おかしいと思ったが、自分の田んぼを刈ってきたという。
 我が家の一枚隣の 同じ面積の田んぼに まだ稲が残っているので、 田んぼを一緒に 見てほしい。 ということで またまた たんぼへ。
お爺さんちの 田んぼに稲が 残っているのを確認して、
  間違って刈り取った ということ はじめて納得してもらう。

人間 そう思い込んでしまうと、あたりが見えなくなるのだろう。それにしても、
老夫婦で二人で 間違うとは。
 
確かに、広い田んぼのなか。 
他所から 嫁いできた人は、同じような田んぼが続いていて 自分の田んぼが分からなくなるという 話を聞く。
何十年と通った田んぼ だろう。 80を過ぎても 夫婦で田んぼを耕作している。
 
 それも、自分の田んぼを 間違えるようになっても 稲を作り続けている。
話の中で、田んぼは 嫁いできたときに 実家から貰ったものだという。

 一件落着。あとは当事者で話しを。ということで お巡りさんと二人で帰ってくる。

 それにしても、またまた4キロも離れた田んぼから、耕運機にコンテナつけて 数回
運ぶのは、たいへんなことだ。 いくら元気な御爺さんとわいえ、80を過ぎた老人に
またまた 稲刈をさせるのは 忍びない。間違ったとわいえ、刈ってもらったのだから
我が家で刈ってやったら との わが妻の優しい言葉。
 ということで 我が家のコンバインで30分程で一気に稲刈をする。
お米も 無事に我が家に帰ってきたので 一安心。

それにしても、なんとも、いえない 複雑な想い。
80過ぎの お爺さん達が 今なお 田んぼの担い手として頑張っている。
 
これも、日本農業の現実なのだ。 なんとも複雑な思いの 一日だった。

  

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