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とんでもない農政

台風の影響で、午後までホンノ少しの小雨がパラツク天気。
稲刈が可能なくらいの小雨。
 昼近くに 稲刈りを始める。
あたりの 田んぼはダイブ稲が少なくなってきた。
遅い品種を 除き稲刈が終わった感じだ。
 
 米の値段が おかしくなってきた。
特に 生産現場は 大混乱している。
まだ、稲刈りが終わっていないので考え方を整理してないが・・・・・。
その 最大の原因は、今年度から始まった。 
農家戸別所得補償制度だ。
昨年から 心配はしていたが、とんでもないことが 起こり始めている。
 農家にバラマキしたのはいいが、流通業界までおかしくなった。
 それに、ヘナチョコJAが なりふり構わず 概算金を大幅ダウンしたので
それを伝い聞いた、流通業者が 産地の買い入れ価格が下がった分 仕入価格も下げろ!  と言わんばかりの価格提示。
現状では、生産コストを大きく割っている状況なので その分を政府が価格補償するというのが今回の政策。それが、その補償分を 農家の手元に来る前に 流通業界に横取りされる。 予想はしていたものの、それが現実のものになると こんな政策おかしい・・。 
 生産コストも何もあったものではない。 農業経営を考える前に 経営以前の問題だ。

米の生産地は、経営規模の大小を問わず、先行きが見えない大きな不安だけが広がって
いる。 国の貴重な税金を使って、農政を混乱させるのでは 話しにならない。
何時かは、通らなければならない道だと、覚悟はしていたが、
今回の農家戸別所得補償制度の最大の欠点は、 日本国民の基本的食糧政策の将来像が
まったく見えてこない(示していないことにある)。ただ単に 農家農村のご機嫌取りに過ぎない。ということだ。
そんなことに、貴重な税金を使ってもらっては、農家にとっても大いに迷惑であり、
そんものは、政策ではない。 ましてや、農家も困っているというのであれば、まったく話にならない。
 ただひとつの救いは、戦後 日本農政における最大の課題だった、稲作における生産構造改革が 今年を境に一気に進むということだろう。
 その落ち着き先を どうするかが国民の胃袋を預かる農水省の大きな役目であり、
農政の最大の課題だろう。 それが、今のところ全く見えてこないのが 最大の
問題だ。  これでは、全ての稲作農家が破滅してしまう。
 先ずは、稲刈を 終えてじっくり これからの生き残り策を考えたい。

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2010年09月25日 23:45に投稿されたエントリーのページです。

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