« 2004年01月 | メイン | 2004年03月 »

2004年02月28日

春は眠いですね

昨日の天気が、ウソのよう。
風もなく、穏やかな一日となりました。
綺麗な夕日が見えました。

一日、土作り肥料の散布をしました。明日は、またまた天気が悪くなると言う予報。このところの、天気は・・・。
予定の仕事は、夕方まで完了。明日は、東京へ行くので、なんとしてもと思っていましたが 先ずは、一安心。夜ご飯を食べたて、コタツに横になったら 眠ってしまいました。

今夜、明日のNHKラジオ放送の話の整理をしようと思っていましたが、パソコンの前にいると掲示板書くのが精一杯。
眠くて眠くて もう駄目。無駄な抵抗を止めて 寝る事にします。
オヤスミなさい。

2004年02月27日

雪が降りましたね。

今日は、真冬に逆戻り。一時は、吹雪もよう。
三寒四温とは、いうものの 気温の差がこれほど大きいと 体の調子もイマイチデスね。

今日は、角田土地改良区の担い手部会の会合がありました。
当然 今年の用水開始時期の問題が話題に。
決定事項なのだということなので、理事長には 今後の組織運営も含めて問題提起をしました。

問題の本質を取り違えている。コメの販売戦略上決定したというが、販売戦略を言うのなら早植えを奨励すべきだ・・・・。等
たくさんの意見が出ましたね。

自己責任に基づいた、コメ作りとは、口ではいうけれど。
関係機関のやっている事は、自己責任をさせない、おせっかい農政。 
旧食管法時代の意識は、容易に脱却できませんね。
それでも、時代は確実に生産者の自己責任が求められるコメ作りへ
向けて動いています。
コメ政策大綱により2008年までには、生産調整の廃止が決定。
これも事実であり現実。
今日の会議でも、この認識が農業関係機関の職員・役員に欠落してますね。こんなことで、大丈夫なんですか?

夜、読売新聞の春日記者が取材にきました。
今年は、国際コメ年。 
一月から 「おコメはいのち  宮城の大地から」を連載中とか。

現場の話を聞かせてくれと言うので、OK。
どんどん 生産現場に飛び込んで現場の思いを 書いてくれとお願いしました。
多くの人に、関心もって欲しい。
日本のおコメに関して。
ウルグアイラウンド国内対策の6兆百億円の行方は・・。等

2004年02月26日

むぎ踏み作業

斎藤くん おばんです。
ホームページの早期完成 楽しみに待ってるよ。
ホームページに関しては、私の管理人を紹介しましょう。
是非 一度 遊びに来てください。
農業を元気にするには、自己主張できる百姓がたくさん生まれることが必要だと思っています。

農業・農山村の良さを評論家や研究者に代弁してもらう時代は、終わりにしようよ。

農山村に来て あんた達は素晴らしい環境・生き方・伝統的な立派な食生活をしてるんです。自分達の素晴らしさに気づくいて下い。
なんて、モットもらしい言葉を並べ立てる評論家や研究家がいるようだが、俺もズーズーしいと思っていたが、俺よりもズーズーしいと思っちゃいますね。
しかも、そんな連中を農業指導機関がこれまた、好んで講師に頼むんだから、指導機関のレベルが・・・・?
余計なお世話をしないと 仕事がなくなる?

農業・農山村の本当のよさを、体の中から理解しているのは、農村・農業から逃げ出さず真正面から生活を賭けて日々生きている百姓達でしょう。
それが証拠に、不便だの儲からないのと言うものの、逃げ出さずに百姓してますよね。農山村で暮らしてますよね。

これからは、日々の農業・農作業の思いを自らの言葉で消費者の皆さんに伝える事が一番。

それを、可能にするのがインターネットであり、HPだとおもってます。
君なら 出来ます。

ところで、今日は、麦踏作業を始めました。
朝から夕方まで 目イッパイ トラクターの運転しました。
農作業もいよいよ 忙しくなってきました。
やっぱり百姓は、朝から晩まで田んぼに立っているのが一番似合うようです。評論家の真似事は そろそろやめにしましょう。
なにしろ、精神衛生上 悪いです。

2004年02月25日

好青年

斎藤くんより、カキコがありました。
なかなかの好青年です。
彼のような、農業の担い手がドンドン増えることを期待しています。
何が良いって・・。 農業者らしくないいのが いいんだよな。

今日は、昨日と違って 暖かな一日でした。
麦畑の除草剤の散布。完了しました。
畑も乾いてきたので、麦踏作業をはじめようかなと思っています。

2004年02月24日

新たな旅立ち

安江くん おばんです。
お久しぶりです。
先日、日経調 瀬戸委員会では、門間先生が都合が悪く欠席でお会い出来なく残念でした。
門間先生と3月に角田に来てもらえるんですか。
今のところ、3月24日からでした何とかなりそうです。
公社とも連絡をとって日時を決めて下さい。
今度きたときに、ゆっくり話ししましょう。公社の運営にもご指導いただけると嬉しいです。
門間先生にも、よろしくお伝えください。 角田の百姓連中が楽しみに待っていると・・・。

今日は、ようやく麦畑が乾き トラクターが入れるようになったので、除草剤の散布を行ないました。
今年の麦は、生育はすこぶる順調ですが、雑草も例年になく繁茂してます。 これまで、10年以上大麦の除草剤は使用しなかったのですが、やむなく散布しました。
今日は、気温が上がらずトラクターを運転していても寒く感じました。

今日は、新たな 旅立ちがあった。
新しい環境で、精一杯 頑張って欲しいものだ。自分で選んだ道だもの。
よろしく お願いします。

2004年02月23日

かぜ 凄かったですね。

夕べから今朝にかけて、もの凄い風が吹きました。
台風並の風でしたね。
気温は、一転して冬に逆戻り。
時折、小雪が舞っていました。
今度こそは、天気が続いて欲しいです。

風が 余りにも強かったので 一日 書類等の整理をしていました。
インターネットで遊んでいたら、NHKラジオ深夜便番組表が出てきました。

ラジオ深夜便番組表
<2/16(月)~3/8(月)>

2/29(日)~3/1(月)

23
ラジオ深夜便 ▽アンカー 明石勇
10〔サンデートーク〕
アジアの農村から日本が見える
 ~コメが結ぶ国際交流~
▽「アジアの農民と手をつなぐ会」代表世話人 面川義明
▽農業ジャーナリスト 大野和興


0 〔サンデートーク〕後半
今日の動き・明日の日の出・世界の天気
1 アンコール
一葉を読む~幸田弘子の 世界(1)~ 
「おおつごもり」   
朗読と話  女優 幸田弘子


2 〔ロマンチックコンサート〕
▼エンジョイ・ジャズ: カウント・ベイシー集

なんと、シッカリと番組の予定にはいっているではありませんか。
これは これは、本気で東京まで行かなくてはなりません。
生放送とか。 ラジオの録音取材は経験はありますが、スタジオでの放送は 初めて。
どう転んでも、これ以上も これ以下もありません、いつものように本音で話すしかないでしょう。
例え 駄々わらすと言われても・・。

2004年02月22日

おかげさまで2周年。ありがとう!!

今日は、2月22日
一昨年の 今日。 角田発田んぼ通信ホームページ が生まれました。
2周年誕生日です。
思えば、キーボードも満足に打てない 百姓にお付き合いいただいた 我が友。 
マサカこんなに続くとは思わなかったでしょう。
この二年間、毎日欠かさず キーボードの前に座りました。
本当に、ありがとう。どこまで、続くか分かりませんが、ヤーメタというまで、遊ぼうかと思っています。
またバカヤってんな~~と、笑いながらたまにはHPに、遊びに来てください。

なんったって、我が管理人さんには、自分のHPよりも可愛がっていただいています。 感謝 感謝 感謝 です。
これからも、よろしく!!

それにしても、今日は 暖かすぎます。4月中旬の気候とか。
仕事で 体を動かしていたら 直ぐに汗をかきます。
気候が、ホントに狂っていますよね。

2004年02月21日

天気が続かないです。

暖かすぎる 一日でした。
一昨日の雨と雪は、結構の量でした。
せっかく乾き始めた、田んぼに 水溜りができました。
また、天気が悪くなる予報がでてます。

それにしても、天気が続かない今年の春先です。

2004年02月20日

眠いです

今日は、あぶくま農学校の冬季セミナーの2回目。
東北大経済学部教授 大滝先生の講義ででした。
大滝先生は、あぶくま農学校の専任講師。
「日本経済のゆくえと生き残り戦略」
たいへん面白かったです。
毎年 ありがとうございます。
さすがに、今日は眠いので 寝ます。

2004年02月19日

だだわらす子 ??

今日は、昼ごろから本格的な 雨、しかも夕方にかけて 雪混じりの天気になってしまいました。
土壌改良剤の散布も 中途半端で終わってしまいました。
それにしても、ようやく 田んぼが乾いてきたというのに、予想外の雨となってしまいました。

午後らは、東京からのお客さんのが 2人やってきました。
ミヌマ田んぼの猪瀬さん。現在、東京大学博士課程 で文化人類学を学んでいる研究者です。
もう一人は、NHKラジオセンターディレクター 松沢さんです。
それぞれ別の用件ですが、、たまたま、一緒になっただけです。

猪瀬くんは、角田の百姓の様子を、見たいというかねてからの 思いがあって今日の訪問となった訳です。
NHKの松沢さんは、今月29日ラジオ番組 ラジオ深夜便の打ち合わせにきました。
今年は、国際コメ年 ということで 角田でやってきた「角田市アジアの農民と手をつなぐ会」
の活動の様子を 紹介して欲しいということで その打ち合わせを兼ねてやってきました。
放送は、生放送だそうで、深夜便という事で、23時40分ごらから0時20分頃の放送予定とか。 東京のスタジオでやるとか。

たまたま、二人一緒になったということで、夜まで 酒を飲みながら 農業情勢をを含めて楽しい時間を過ごしました。

 ところで、「だだわらす子」ってなーに という質問がきました。
九州生まれの 情報関係の学者さん。
難しいこたはありません。

「だだわらすこ」ですか。
例えば、「だだわらす子がそのまま 50才になったのが百姓」だそうです。
分かるでしょう、君は人も羨む情報関係の研究者ですから、一連の掲示板の百姓発言からして、「駄々わらす子」イコール百姓。ということです。 それだけです。

2004年02月18日

今日は、午後から会議

今日は、午後から会議が続いています。
これから、また 会議で出かけます。
泊まりの会合。
そろそろ、田んぼも乾いてきましたので、仕事優先モードに変えないと一気に 仕事がたまってしまいます。
社長業の、真似事では生活できません。
社長 兼 事務 兼 営業 兼 最大の労働者。
これが現実の 百姓の姿です。
もう出かけないと・・・。

2004年02月17日

ゲンソク論はやめようよ!

今夜は、コメビジョン改革の集落説明会。
あわせて、JAより今年のコメ作付け計画の説明がありました。
その中で、用水時期について説明がありましたが、たんぼ通信NO113に書いたような疑問を 問いかけました。

その結果、参加した人達の総意として、土地改良区の総代として従来どおりの用水開始時期に戻すように改良区に申し入れするように 頼まれました。
近日中に 改良区を訪問しなければならなくなりました。

それにしても、JAの説明が中途半端です。
JA育苗センターの苗販売も ゲンソクとして 10日・・・。 ゲンソクという曖昧な ことでは、熱意なんか伝わらないですね。

午前中は、公社であぶくま農学校運営委員会。
16年度の「土塾募集について」 検討。3月には塾生の募集が始まります。
待っててください。

2004年02月16日

東京で しゃべってきました。

今日は、農業経営者会議の事業で健康診断のため仙台に行ってきました。
私達、農業者は 忙しさのためや、健康診断に機会が少ない事で、自らの健康管理がおろそかになりがちです。
この数年間で、働き盛りの会員が あいついで急逝した事もあり、数年前から事業として取り組んできました。
今日は、11名の参加で マイクロバスに乗り込み行ってきました。
夜は、公社戦略会議の幹事会。 このところ、会議が続きます。
少し風邪気味で 体調不良です。

先日 東京にいって 何しゃべってきたのか といわれそうなので 議事録の加筆修正が出来ましたので紹介します。  いろんなご意見も ございましょう。

日本経済調査協議会 講演メモ       H16・2・9  
                              東京都港区南麻布 日経調 会議室にて

       「田んぼに立って30年 今の農政に思うこと」

只今、紹介がありました 宮城県南部 角田市から参りました面川です。
コメ作りをはじめて 30年。
私の百姓人生は、コメの生産調整の歴史と共に 歩んできた。
地元の農業高校を卒業後、千葉県立の農業者養成所で2年間学びその後、今日まで専業農家として暮らしてきた。
家族は、8人。自作地 約9ヘクタール、借地・転作田も含めて約14ヘクタール 合計23ヘクタールの耕地でコメと麦、大豆などを作っている。

今回の中間報告書を読ませていただき、 心が熱くなるのを感じた。
このレポートが一日も早く実現する事を期待したいというのが率直な感想である。

しかしながら、これまで多くの農業構造改革が叫ばれてきのにもかかわらず、掛け声ばかりで少しも構造改革は進まなかった。
「産業としての農業」という 基本的な捉え方が定まっていなかったことが ひとつの大きな原因だと思っている。
私も、30年前に農業の担い手と呼ばれて就農以来この30年間、同じような議論を延々としてきた。
しかも、H7年からのガットウルグアイラウンド国内対策費6兆百億円の巨額をとうじたにもかかわらず、担い手が育つどころか益々いなくなるという現実を目のあたりにして、農政への強い不信感と、今後益々厳しくなる貿易自由化に伴う 農業経営環境の悪化を思う時、苛立ちにも似た不安が増幅するだけの日々が続いている。
今年から始まるコメ改革ビジョンに 最後の期待を込めてこの間の農政改革の議論を固唾を飲んで現場で見守ってきた。
それらの動きをふまえ、東北の片田舎の田んぼで時代の流れをどのように感じ、これからいかに
対応していこうとしているのか。そして、今回のレポートをはじめ今年から始まるコメ改革を実現させる為の問題点と課題は何かを率直に話したい。

農政改革の基本は、 命にかかわる食べ物を 「誰」が責任を持って生産し供給しつづけるのか
を明らかにすることであると考えている。
コメの生産調整以降の農政は、この誰がやる という「主語」を明確にしてこなかった事が大きな問題だった。

生産現場で、農業問題を議論する時にでる言葉は、次の二つだ。

ひとつは、
「自分だけ良ければいいのか、自分勝手な奴だ、小農零細農家はどうでもいいのか」
二つ目は
「東京で議論する時は、元気がいいが地元に帰ると、声が小さくなる、こんな農村社会環境を
いつまで続けていいのか」

最初の言葉は、農業の担い手問題を議論する時や、コメの販売を自己責任でやる自立した稲作経営者に発せられる人権まで否定するような言葉であり、「小規模零細農家をどうするのか!」という農協などが農政論を展開する時に基軸となってきた言葉である。

果たして現代農村社会にあって小規模零細農家イコール生活に困っている農家なのか。
農政機関やJAをはじめとする農業関係機関につとめている、多くの小規模零細農家と言われる兼業農家の人たちが 零細 なのか。何をもってレイサイなのか甚だ疑問だ。

二つ目の言葉は、昭和36年の農業基本法の中で謳っている「農業の近代化」が政治的駆け引きに翻弄され、農業技術の農業近代化は進んだものの、肝心の農業者・農業関係団体の精神構造の近代化を図ろうとせず、結果としてモノイワヌ農民を温存する、この30年来の農政手法にたいする不信の声であり。
農林予算獲得を名目として、また農業を守る為の大義名分として使われてきた「担い手育成策」がいつの間にかバラマキ農政に捻じ曲げられ農業構造改革が進まない現実に対する、「担い手」といわれてきた生産者から出る言葉である。

これからの農政改革を実現する為には、この二つの言葉が生産現場からなくなる為の議論が出来る、農業・農村環境を創るための具体策を検討する事である。

それでは、どうするかである。
誰に、命にかかわる食料生産を担って貰うのかを、国民に明らかにし それらを実現する為の具体策を示すのが農政だろう。
私は、自己責任に基づく農業経営者を育て、それらの人たちにこれからの食料生産の多くを担なわせる事が必要だと思っている。

それらの課題を実現する為には、次の二つの問題を具体的に解決する事が必要である。

ひとつは、
これまで、農村振興策の殆どを農協組織に任せてきた 農政推進システムを改め あらたな農政推進システムを構築する事。

二つ目は
農業者・農業関係者 特に農政担当者の意識改革をいかに進めるか。具体的に行動計画を明らかにすること。

これまで農政推進システムは、ご存知のように農水省と農協が表裏一体となって推進してきた。
しかも、県・市町村・生産者にいたるまで、全く同じ構図である。

今後、活力ある農業・農村社会を取り戻すに、これまで通り農協を中心とした農政展開でいいのかという思いを強くしている。
現在、農協は建前ばかりの議論しかできない 極めて硬直した組織となっている。組織維持だけが目的化され 内部改革への活力が極端にうしなわれ、その結果生産活動に基づいた農業振興策につながる、本来の事業展開が出来なくなっている。

特に、東北地方のコメ地帯の農協は、旧食管法時代の意識からなかなか脱却できず、そのことに起因する事業停滞による弊害は、想像以上に広がっている。私が見る限りであるが、最近の急激な農協経営収支の悪化に伴い これまで通り農村振興の拠点として、役割を果たす事が出来るか疑問である。
農協広域合併の弊害が 予想以上に大きかったといえる。

このような中にあって、農産物の急激な貿易自由化の動きもあいまって、特に担い手と言われる専業農家の間には、これまでの農協を中心とした対応で乗り切れるのかという 苛立ちにも似た不安が急速に高まっている。
それでは、これからどのように対応していくか。
特に、東北地方等の稲作地帯にあっては、従来の農政推進システムのすべてが農協を中心に展開してきた事や、最近まで稲作農家・農民から「考える農業者および経営者になる事」を政策的に否定してきた旧食管法の影響で、農協に代わる組織を育てようとしなかったこともあり、それに代わる組織が殆どないといえる。
そのようなことから、研究者の間には農協を改革して新しい農政の受け皿として再度活用すべきとの考え方が出てきているが、農業を活性化するためにはこれまでのように農協組織だけに頼ることは疑問に思っている。
現在の農協は、内部改革へのエネルギーが極端に衰え、組合員の意識改革への認識の甘さが加わり改革のスピードが遅々として進んでいない。しかも、今日の危機的状況ともいえる日本農業を活性化させるための時間的余裕は残っていない。
今日の農村社会にあって、最も孤立し弱い立場は、稲作の担い手といわれる人達である。
私は、担い手を中心とした 新たな組織を創り、農協事業とパートナーシップの基にそれらの組織を積極的に支援するNPOを創ることが必要だと考える。

新しい時代の農業には、新しい農政推進システムの構築なくして実現不可能である。

そのひとつの試みが、角田市農業振興公社の取り組みだ。
時間の関係で、詳しく話せないが角田市農業振興公社は まさにNPOである。
過去に、農水省の政策的措置もあって全国的に農業公社が設立された経過もあったが、その殆どはハード事業が主である。
角田の公社は、ソフト事業つまり地域農業振興のためのシンクタンク機能が中心であり、特に地域の担い手層の受け皿として 設立以来数年を経て地域農業振興の核として認知されつつある。
運営は、農業関係団体代表と実際の農業経営者が半々で全ての会議が成り立っている。
生産現場の声を常に事業に反映する為に 政策決定時において農業経営者の参加は不可欠である。

二つ目の問題
特に、東北地方等の稲作地帯にあって、旧食管法時代に培われた意識改革をいかに進めるかである。
特に、行政側の農業担当者の意識改革をいかに進めるか、これが意外と困難であり改革推進の大きな障害となっている。

戦後の食管制度体制の中で、最近まで自ら販売する等、産業として農業経営することを政策的に
禁じてきた弊害は 想像以上に大きく農業者のみならず、特に農業関係機関の自立までも極度に妨げてきたといえる。
常に 農家・農業者は弱い立場と位置付けられ、それが為に「農業・農村を守る、守ってあげる。」
という「受身の姿勢」を求められてきた。
行政関係者も、常に政策を与え続ける存在であり、農家と対等な立場で新しい事業を起こすという真のパートナーシップに基づく、農村開発をするという意識は殆ど芽生えなかったといえる。
現在進められている、コメ改革の手法は 地域で考え自らビジョンを描かせようとしているが、
これまで、民主的な議論手法を経験していない殆どのムラ社会にそれを期待することは無理なことである。
これまで、農政推進するうえで巧みにムラ社会の構図を利用してきたが、この構図を改める事も必要である。

農村地域が自らの問題としてビジョンを描く事は、極めて理想的なことであるが、その手法が定着するまでは、生産現場に改革への強い熱意が伝わる行政(国及び県)による強力な指導が必要である。
現在のコメ改革ビジョンにおける、ソフトランディング的農政手法では、本来残すべき担い手経
営体が真っ先に弱体化するのではないか心配である。責任ある農政とは思えないのである。
農水省は、改革に向け動き出した市町村及び経営体に積極的に働きかけ、コメ改革のあるべき姿の成功事例を創りだすべきである。
また、意識改革を促す為には、積極的に競争原理を導入すべきだ。
これまで、農業界にあっては極力 競争原理を排除しようとする動きが強かったが、守るべきルールを明確にした上で適度な競争原理が働く政策も必要である。

また、意識改革を進める上で、従来の国・県・市町村・農業者・JA等という構図から、必要に応じ国から生産現場、現場から国へという 働きかけが出来る仕組みの導入を検討すべきである。

ところで、今後 新たな農地改革も大きな議論となる事だろうが、これを考える上で基本となるのは それぞれの地域の農地は、そこで生まれ育った農業者が核となって 耕作する事を基本にすべきである。
農地は 生き物であり代々そこに住んでいた農家の先人達が守り育ててきたものであり、地域社会の大きな財産である。 農地への思いがあってこそ健全な農地が育ち消費者に喜ばれる食べ物が育つものである。
農業の活性化のためには、新規参入者も積極的に受け入れる環境整備も必要だが、核となる農業者は、その地域で生まれ育った農業者が最も適していると思われる。
そのためにも、今のうちに 担い手の育成を急がなければならないのである。
今が最後のチャンスだと 思っている。

最後に、財界も 国内農業にこれまで以上に関心を持っていただき、国内農業のあり方を積極的に提言していただきたい。
これまで、財界と農業者・農業関係団体は、常に対立構図のもとに位置付けられた経過がある。
農村社会には、企業・財界に対し 「特に日本人の命の源であるコメ」を生産する農村を任せていいのかという 企業社会への強い不信感が根強く残っている。
これらを払拭するだけの、責任ある日本農業へのメッセージを期待するものである。

2004年02月15日

梅 咲きました。

今日は、風が強く 雪混じりの大荒れの一日でした。
夜は、夜警で、婦人防火クラブのお母さん達と一緒に 集落内を回りました。
拍子木の音が 闇の中に響いていきます。
夜には、風が収まったものの 厳し寒さの中の 夜警でした。
皆さん!! 火の用心 お願いします。

ところで、昨日 仙台で 梅の開花宣言があったとか。
昨年よりも、2週間程 早いとか。
そういえば、この冬は 暖かな 冬ですね。

2004年02月14日

暖かでしたね

今日は10度を越える 暖かな一日でした。
田んぼも大分 乾いてきましたので土壌改良剤の散布と 床土の砕土作業をしました。

気温が上がり、空気も乾燥していますので たちまち乾いてきます。
風邪の季節でもあります。
気おつけたいものです。

これから、集落内の集まりで お泊りです。
これからは、毎日のように行事が入ってます。

2004年02月13日

体が痛い

今日は、朝から快晴。
気温も10度近くに上がり、体を動かすと直ぐに汗ばむ。
一日中 育苗用の床土砕土作業をする。
しばらく体を使っていなかったせいか、体が痛い。

去年の年末、天気が悪く湿った土を運んだ事もあり、中のほうが乾燥不十分だ。
外に広げて乾燥しながらの作業でした。
明日にかけて 天気が悪くなるようだが、大きく崩れないで欲しい。
折角 田んぼが乾いてきたので、ここしばらくは 雨はいりません。
お天道様のご機嫌は 如何でしょうか。

2004年02月12日

今年もスタート

今日から、育苗用床土の砕土作業を始めました。
今年も 本格的な米作りが始まりました。
この一ヶ月 汗をかく作業は 殆どしてませんでしたので、体が鈍っています。
土を砕き続けると、なんともいえない 土の香りがしてきます。
春の香りも 伝わってきますから 不思議です。

土の香りが、体の中まで 染み込んでいきます。
鈍っていた体が シャキットしてきます。

今年のコメ作りも スタート。
今年こそは、自信を持って お届ける出来るコメを作ります。
意気込みを新たにした 一日でした。

お世話になりました

9日は、東京・南麻布にある日本経済調査協議会に行ってきました。
蒲さん 先日は お世話になりました。
たいへん良い経験をさせていただきました。しかも、瀬戸委員長さんには 身にあまるもてなしをいただき 恐縮しました。

日経調は、財界4団体の協賛で設立された調査研究機関です。

今回は「国際化の下での日本の食料、農業のあり方」をテーマにアサヒビール相談役・瀬戸雄三さんを委員長とする 瀬戸委員会のお招きでの上京です。

瀬戸委員長は、現役時代より徹底した現場主義で有名な方です。
今回も、委員長 自ら直接、全国の生産現場に出向いて調査研究しています。

日本の将来に責任の持てる農業・食料のあり方提言をする事を目的に活動しています。今月は、岩手県の増田知事を訪れ、岩手の農業をつぶさに検証するとか。

これまで、昨年の3月以来、11回の審議を重ね、12回目の審議会講師として三重大学教授 石田先生と共に百姓の現場の話をしてくれということでの参加です。

メンバーは、主査に東大教授・生源寺先生。 農林漁業金融公庫総裁・高木先生他 日本の財界を代表する一流企業のトップ、合わせて21名で構成されています。

当日も殆どの先生方が出席。お一人お一人の肩書きを見ると圧倒されますので、角田の田んぼを思い浮かべて話す事にしました。

テーマは「田んぼに立って30年。今の農政について思うこと」。

昨年12月に 中間報告書が発表されました。

http://www.nikkeicho.or.jp/

そのなかで、 1 はじめに の一文は 瀬戸委員長 自ら執筆したとか。
最初に、この文章を 読んだ時 感動したのを 覚えています。
瀬戸委員長は、今回の報告書を作るにあたって、並々ならぬ情熱をかけていることを あらためて知りました。

マスコミが いかに食料問題に関心ないか 思い知った。
もっともっと、財界も含めて 関心を持たないといけない。
農協のあり方を、シッカリと検証しないといけない。

これまで、政府の関係大臣とも直接会って 話を伝えているが、
小泉首相ともコンタクトをとっていて、 最終報告書を出すまでは
直接 会って話をするつもりだと言ってました。

また、生源寺先生からも メールをいただき

>>>政策には厳しく、農業と農村にはある種のエールを送るような最終報告に仕上げてまいりたいと思います。
という、お言葉をいただいております。

また、元農水事務次官の高木総裁は、今回の米改革にしても、国で考えている 改革の趣旨が必ずしも 末端まで伝わっているか 大いに疑問を感じている。 中間の関係機関などで改革趣旨が 勝手に履き違えて伝えられているフシがあるようだ。

今後は、政策推進システムを 検討することも必要かもしれないと心配してました。

日頃 ズウズウシイ奴だとは思っていましたが この日は、サスガにズウズウシイとあらためて思った次第です。

それでも、話す事は日頃の「田んぼの思い」。角田の心意気は、少しは伝わったようですので 安心 安心。
帰りは、瀬戸委員長自ら東京駅まで送っていただきました。

多少のお役に立てたことを、誇りに感じています。ありがとうございました。
この春に、最終 提言を発表する予定とか。 楽しみです。

夕べは(10日)、蔵王ロイヤルホテルで 研修会。
泊まる予定では、なかったものの 県庁職員の皆様も 自腹を切って夜の研修会に参加とのこと、 主催者の一人として帰るに帰れませんでした。
それにしても、ご苦労様でした。

2004年02月10日

角田の心意気

これから、東京。
経済界のトップの人たちに、角田の百姓 心意気がどの位 伝えられるか。
先ずは、行ってきますか。

2004年02月09日

問題整理の一日でした。 

今日は、一日 原稿整理でした。
明日は(今日)東京で 日本経済調査協議会 瀬戸委員会に出席して 農業現場からの提言をする予定です。

この機会にと思い これまでの農業への取り組みを 整理してました。 委員の皆様の お一人 お一人にだけでも お会いする事が
難しいというのに 折角のお話でしたので ずうずうしくも出席させてもらう事にしました。
という事で、明日は 東京。

2004年02月06日

やるぞ! 

先日、東京研修で勉強してきました。
「独自の生産調整方針づくり」に早速 取り掛かることにしました。

とわいうものの、何処から手をつけら良いものか。
研修では、地方農政事務所に聞けばいいというものの、地方農政事務所って何処をいうのかな?
困ったときは、農業公社そして 県庁へ聞くの一番。
さすがわ我が公社。

どこから手に入れたか、2月4日付け 食料部計画課生産調整推進室長名の 「生産調整方針の作成等にむけた取り組について」という
文書を持ってきてくれました。
それを読んで、あらためて国の決意を確認。
基本的な考え方
というところで、 はっきりと 「今後の米づくりについては、遅くとも平成20年度には・・・・。」と生産調整の主体が生産者が主役となる政策の実現を目指すと力強く書いてありました。
しかも、農業者・農業者団体における生産調整方針の作成が円滑に進められるよう、精力的な働きかけを行っていくことが重要です。
とあるではありませんか。

ということは、分からない事があれば、ドンドン聞け。精力的にご指導するということでしょう。

遅くとも平成20年度における行政ルートでの配分がなくなる時点・・・。という文言からしても 米改革は待ったなしで進められるのでしょう。

心して、自らが 生産調整方針の作成に取り組む決意を あらたにしました。
そうでもしないと、世の中が見えてきませんね。

2004年02月05日

今日も雪 降りましたね。

このところ、天気が続きませんね。
昼、今年の作付け計画と 東京研修の報告を兼ねて うまいコメ研究会の会合を開きました。
このところの悪天候で、皆さん 外の仕事は 全然進まず。
毎日 「コタツの運転だっぺ」と言う声も・・・。

話し合いの結果、今年こそは 販売先に対して迷惑かけられない。
自分で納得出来る コメを作りお客さんに届ける!という 強い意志を確認しました。

時代は確実に 動いています。
常に前を見て シタタカニ 時代を生きていく。
農業を続ける事が、農業者の務めであり、これ以上の正義はないのだ!と言う事を信じ 明日からも頑張りましょうか。

2004年02月04日

経営は必要ナシ!!

東京から 夜に帰ってきました。

全国レベルが いかがなものか確認できました。

結論は、私達 角田の百姓達が考えている 以上のものは なかった。

もうひとつ、農水省は 本気で 日本の稲作を「経営」という観点から 見直す気持ちは、全くない。

これからも、少しは 形を変えるが従来どおり補助金をばら撒くから、補助金目当てに 皆で仲良く ニコニコと田んぼに通う方法を
考えたほうが いいのだということを 農水省の経営局経営政策課長・今井さんに教えていただきました。 

これだけでも、わざわざ11名も連れ立って東京
まで 行った甲斐が在りました。

したがって、各県で「経営」指導に携わっている 職員さんは、適当に仕事に携わって 良いですし、 経営指導という職種は 日本の農業界には 必要ないのでしょう。 それこそ税金の 無駄ズカイです。
現在、農水省は 全国の市町村でコメビジョン改革 なるものを創るように盛んに呼びかけていますが、 国で本気でやる気がない と分かった以上 適当に作文書いても これまで通り 補助金は 下りてくるでしょう。

また、農業関係機関 少なくとも公務員は大幅に削減して良いでしょう。 目的・政策目標がないのに 税金まで使って仕事を創る必要はないと思われます。

今回の研修は、大きな成果がありました。
自分のことは、自分で道を切り拓かないと生き残れない。
特に、稲作で生きていこうとすれば 百姓自身が 行動をおこし
生きる道を拓く以外に 道はないということを 確認できました。

10年前に考えた 「職業は農業 趣味は百姓 」これが 最高の生き方かもね。


とにかく疲れました。
後で、もう一度 冷静に整理しようと思います。

2004年02月03日

今日は 東京。

きょうは、これから東京。全国農業会議等の主催 全国農業経営者
研究会に 角田の仲間 11人で参加してきます。
仲間と共に 全国の流を肌で感じてくることを目的に 企画しました。

夜は、折角の機会ですので、ホテルでの懇親会とは別に 角田の仲間だけで 独自の研修会を設けました。
講師は、全国農業共済新聞編集長の成川さん・元家の光 地上編集長の青木さん・ 小松先生です。

新しい農政の動き 特に農家への直接補償についで 勉強させてもらう事にしています。

2004年02月02日

あらためて、農家の経営感

今日は、一日 帳簿の整理。
経営・経営とはいうものの、基本的な簿記の知識が 足りないことに今さらながら 気づきました。 
普及センター等 指導機関がしっかりしていますので農家にとっては、ありがたい環境にあるのだとあらためて実感しました。
今日も、普及センターには、たいへん お世話になりました。
ありがとうございました。

少なくとも、 このようなありがたい環境にあるうちに経営感覚を身に付けようと 盛んに呼びかけるのですが 現実は税の申告の取りまとめをするのが 精一杯の農家が殆どです。

税の申告の為であれ、記帳・帳簿がなければ 経営分析も始まりませんから、帳簿を付ける農家が少しづつ増える事は好ましい事ではありますが・・・。

しかし、これからは、年を追う毎に指導環境は悪くなると思われます。それこそ自分の頭で考え、指導機関には過度の期待をかけずに、自分で金をかけて経営環境を創りだす時代になると思われます。

自立した農家の育成が盛んに叫ばれている昨今。
旧食管制度時代の意識による農政推進システムを、維持する事が農家にとって 本当に幸せなことなのか。
新食糧法時代に対応できる、農業関係機関等の指導システムの改革も急いで整備する時代になったとおもえます。

ありがたいことですが、高額な税金を費やし、優秀な職員を配置し、手取り足取りパソコン簿記の指導にあたらせることが 本当に農家の為になるのか!

余りにも、環境が良すぎて 自分達の幸せに気づかないのではないか・・・・。
農家の自立を促すのであれば、手取り足取りの 恵まれた環境を再考する時期にきたといえましょう。

簿記の講習会をやりますから、何処そこに集まって下さい なんて
何回も誘って 研修会をやる時代ではないかもしれませんね。

必要と思ったプロ農家に、的確に答える体制整備を急いだほうが 農家のためになるかもしれません。

百姓の傍ら、頼まれたわけでもないのに、一銭にもならない「経営指導のあり方をどうするか等」の問題を、関係機関の職員と一緒に話す事に 多少 疲れを感じる昨今です。

この10年余り、パソコン簿記の世話役をやって なかなか進まない 農家の経営に対する意識改革の難しさを あらためて思い知らさせた一日でした。

2004年02月01日

いよいよ 2月ですね。 

いよいよ、2月ですね。
あっという間に、1月が過ぎてしまいました。
今月は、育苗用の床土の準備が始まります。
田んぼの状態を見て、田んぼや麦畑の仕事も始まります。

相変わらず今月も、研修会等がありますが田んぼに機械が入れるようになったら 直ぐにでも田んぼの客土作業など この時期ににしか出来ない仕事を仕事にとりかかろうと考えています。