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個人主義

農業公社経営実践塾の2回目の会合。

本年度の基本的な活動・運営についての確認。が最大の議題。

塾生の主体的な、実践活動プロジェクトを主として展開する。

また、塾の共通プロジェクトとして、「あぶくま農学校」
をブランドとする 運営システムと販売会社の立ち上げを今年の秋に向けて実践する事を確認。

今更 会社?。 農家のより集め会社は、殆ど失敗。
過去に 我が角田でも諸先輩方が 販売会社を立ち上げ
大失敗。 それも、経験済み。

今日の会議でも、「皆さん 会社・会社と 夢がある話をして なんて幸せなこと・・・」 という なんとも 「おめでたい人たちと」 言わんばかり御意見も・・・。

それでも、それでも 角田を売り込む 農産品の販売会社
を立ち上げないと 前には進まない。
正義感や義務感は 全く無いが 自分のこれまでの生き方の 証として
前に進めなければなるまい。

いずれにしても、秋の 角田を売り込む販売会社の設立に向けての ゴーサインが出た。

角田を売り込む販売会社 仮称 株式会社・あぶくまの学校
は 協議会方式で 運営方針や事業展開をするシステムにしては 駄目だ。
全ては、個人の責任の下に(主語のある) 事業を進めないと上手くはいかない。

会議の進行をしながら、それだけを頭のなかで 繰り返し繰り返し 唱えての会議。

また、今日の会議に臨むあたり、 一つの新聞記事を頭に
叩き込んで臨む。

それは、
朝日新聞  2006・4・5 記事  文化面 思潮21 
「団塊の世代へ」   寺島 実郎  日本総合研究所会長
(勝手に抜粋)
団塊の世代の価値観に蓄積されたものは、
      「経済主義」と「私生活主義」

「米国への物量敗戦」   物量の復興・成長への希求
初めて 「自分の人生を自分で決めうる世代」  それが「私生活主義(ミーイズム)」の傾斜。

真の個人主義とは 全体の強制にも屈せぬ思想・哲学にも 繋がる強靭な意思。

それに対し、団塊の世代が 身につけたのは 「他人に干渉されたくも、したくもない」その程度の私生活重視のライフスタイル。

経済主義と私生活主義の谷間に生まれ育った 団塊ジュニアが 増幅された形での私的世界への陶酔とためらいなきマネーゲームの肯定という価値を身につけたとしても不思議ではない。

団塊の世代が親子二代にわたり醸成しているのは「やさしいミーイズム」であり、否定的に論ずべきものではないかもしれない。
抑圧を受けた人間が抱きがちな屈折した感情もなく、感性豊かで他者への思いやりをみせる余裕もある。

ただその裏側で、私生活を超えた時代とか社会の抱える不条理にたいする問題意識は刻々と希薄化していおり、ここに課題がある。

いま、団塊の世代の平和主義志向が 本物なのか真価が試されている。

もう一つ、団塊の世代に問われるものは「新しい公共」への思想軸である。

我々の世代は「公共」という言葉が嫌いだった。
「滅私奉公」といわれた時代を思い出したくないために、全体による個への抑圧を拒否してきた。
今日でも「官から民へ」などとして官と民の二元論でことが運ばれがちだが、官と民の間には「公(パブリック)」という概念が存在する。
いかなる社会でも、誰かが公的目的性の高い分野を支えて、利害損得を超えて汗を流すことをしなけれが、社会システムは安定しない。

老成を気取り小成に安んずる前にやるべき事に 向き合わなければならない。

詳しくは、朝日新聞朝刊  2006・4・5 記事  
    文化面 思潮21 を読んで下さい。

私は、団塊の世代ではありませんが、
特に寺島さんの記事の中で、会議の進行しながら 心の中で繰り返し唱えた言葉は

個人主義とは、全体の強制にも屈せぬ思想・哲学にも繋がる強靭な意思。

個人主義とは、全体の強制にも屈せぬ思想・哲学にも繋がる強靭な意思。

そんな事で、今日の進行は またもや拙かったが
それなりに 確認できたものと判断。
農業公社での関わりの中で、公社の運営が ここ数年の政治の世界、特に民主党の動きと 同じようだという危機感が自分のなかにあった。
それが どういうことなのか整理がつかなかったが、この新聞記事が妙に 頭に残り 古新聞を引っ張り出し繰り返し・繰り返し 読んでいるところだ。
「強靭な意思」 改めて 「意思」という言葉を辞書でしらべる。
「意思」と 「意志」は微妙に違うのだと 初めてわかる。
今、地域ブランドが脚光を浴びようとしているが、地域ブランド構築には、
真の「個人主義」を理解し 実践しなければ 地域ブランドは育たないと思えてならない。
眠いので寝る。

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