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宮城大学へ

昨日の経営実践塾の会議を受け、午後から公社の菅野局長と
連れ立って角田市経営実践塾 塾長の 宮城大学 事業構想学部教授大泉先生を訪ねる。

今後の塾の運営方針の確認と 角田農業の戦略のあり方の
御指導をいただく。

貴重な御指導をいただいた。

私が先生と確認した事は、角田でやろうとしていることは
単なる 農民が集まって販売会社を創ろうという という事ではない。
先生の著書 「個の時代」のむらと農 のなかで先生が唱えている自由主義的共同性に基づく 地域社会運営システムを
創りだすためだ・・・・・。 

大泉先生の ブログに早速 今日の話し合いのコメントをいただきましたので そのまま紹介させていただきます。

(大泉先生のホームページ 今日の一貫より)

角田の農業は変われるか?一点突破は販売会社
2006年04月25日 / Weblog
角田市の面川さん達来研。1時間ほど話していった。

自分たちをアピールするのは何か?
いい生き方をしたいということ、個の時代の新たなコミュニティを創りたいということ。

だが、角田には、「あぶくま農学校」といういいブランドがある。このブランドに沿った販売戦略を組みたいというもの。

「あぶくま農学校」は、農環境を大切にし、国内に限らず、アジアへも目を向け、自然を媒介とした、かなり思想性の高いコンセプトを持っている。自分たちの生き方であり、生き方の物語でもある。実際彼らはその様な行動もこれまで行ってきた。

その物語を販売のコンセプトにも使おうというもの。

吉田さんというグラフィックデザイナーが創ってくれた、立派なロゴもある。現にそうした物語訴求でいい農産物が売れることを発見した人もいる。

さらに、角田市、農業構想屋の1年間の努力で、三越にも、「あぶくま農学校」コーナーを作れることになったという。一見、万事うまくいっている、様に思う。

課題は、ブランドと実際の販売とが必ずしも整合性を持っていないこと。このギャップをどうするか?が課題らしい。

私は、事業推進の、順番の問題だと思っている。「あぶくま農学校でうたっていることが、自分たちに生き様なら、またそれを角田の地域性にしたいなら、何を持って、定着させるのか、というツールの問題だろう。

教育もいいし、対外支援もいいし、グリーンツーリズムもいいし、実は何でもいいのだが、私は、やはり最も てっとり早いのは、農産物の供給、販売だと思う。

農産物に物語を付けてどれだけ広く売れるかである。そのパワーによって求心力やブランドイメージの高まりが違ってくる。

だから、まず大事なのは、販売会社を立ち上げること。しかも協同会社より個人会社がいい。そうした中で、誰が最も思想性を背景としたマーケッティングを軌道に乗せるか?だ。

切磋琢磨、実際販売はやってみないとわからないのである。

しかし忘れてならないのは、販売はひとつの手法であること、しかし最も大事な手法であること、だ。販売を侮ってもいけないし、またそればかりになってもいけない。 はたして9月の収穫期まで、準備が進むか? . . .

というコメントをいただきました。
それでは、新たな戦闘開始といきましょうか。

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